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(元)容量無制限クラウドストレージ『bitcasa事件』の顛末 [IT全般]

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Bitcasa Personal

最近、個人でも大量のデジタルデータを扱うようになりました。

特にアーカイブ用に映像記録したデータを、どう保存するかは、けっこう大きな問題です。

デジタルビデオカメラやスマホは、ハイビジョン画質が当たり前の時代。

高画質で撮影すると、あっという間に何十ギガ、何百ギガになってしまいます。

おまけにカメラ自体も小さく、スマホなどは、手軽に持ち歩けるようになったので、ちょっとしたイベントでも複数のカメラで撮影するのが当たり前になりました。

もちろんデータ容量を節約するために、低画質で撮影するという手もあるのですが、後で編集して使う可能性や、後になってその映像が必要になる場合のことも考えると、可能な限り高画質で撮影しておきたいものです。

そうすると困るのが、撮影した元データをどこに保存するかです。

最近は、外付けハードディスクも安くなってきたので、それを使うというのも手なのですが、ハードディスク自体が壊れてしまう可能性を考えると、最低でも2カ所に保存したい。

また、容量がいっぱいになり、次の新しいのを買っていると、古いハードディスクは、だんだん使われなくなり、いざ使おうとしたときに壊れてしまっていたり、中からデータを取り出すのが大変だったりして、今、いろいろ困っています。


そこで、最近使っているのが、大容量のクラウドストレージです。特に容量無制限で保存できるサービスもあり、けっこう値段の安いものもありますので、ハードディスクを買い足す代わりに、それを利用していました。

私が現在、利用しているのが、BitcasaPogoplugです。

Bitcasaは、サービス開始当初から、容量無制限を売りにしたクラウドストレージでした。値段も、1年で1万円くらいで容量無制限が使え、なかなか魅力的なサービスだったので、それを利用していました。それでも、最初のうちは、少し不安定だったのですが、最近はだいぶ安定して動くようになっていました。

Bitcasaのいいところは、クラウドストレージを外付けハードディスクのように扱うことができるので、映像データを入れておくのに便利なところです。また、その映像データをスマホやタブレットから見ると、ストリーミング再生で簡単に見られるのも便利なところでした。

一方、Pogoplugは、容量無制限を年間5千円位で使えるので、とても安く利用することができます。ただ、転送速度が遅いので、大容量のデータを送るには、パソコンを起動しっぱなしで、一晩中アップロードしたりしないといけません。
それぞれ、一長一短あるのですが、外付けハードディスクと同じで、1か所のクラウドストレージだけだと、データが壊れてしまったり、サービスが急になくなってしまったりという不安があるので、この2つを大容量クラウドストレージとして利用してました。

ところが、少し前に、Bitcasaが、容量無制限のサービスの値段を10倍に値上げするということを行いました。年間10万円です。個人では、なかなか利用できない額なのですが、以前から容量無制限を使っていたユーザーに関しては、そのまま以前の金額で利用できるということだったので、もちろん、そのまま利用していました。

ところが、先月末、急にBitcasaが、容量無制限のサービスを廃止するというメールを出してきました。世界中で大騒ぎになっています。すべてのユーザーは、新しいプラン、年間1万円で1テラバイトか、年間10万円で10テラバイトのサービスに変更しないと、アカウントが削除されてしまいます。もしくは、サービスを解約して、日割りで返金してもらうということです。何10テラバイトも、Bitcasaにアップロードしていた人は、大変です。データを、手元にダウンロードするのにも、ネットワーク経由なので、ものすごい時間がかかるので、この移行の締め切りである11月15日に間に合うかどうかすら怪しい人もいるようです。

私の場合は、800ギガぐらいだったので、そのまま同じ値段の1テラバイト年間1万円とサービスにとりあえず移行することにしました。割と映像保管場所として使い勝手が良かったので、今の契約が終わるまでは、使ってみようかと思っています。ただ、サーバーがアマゾンから独自サーバになるようで、安定性が不安視されているのも事実です。


また、別の新しい移行先として、マイクロソフトのOneDriveというのが候補にあがってきました。マイクロソフトでは、オンライン版のofficeを月額や年額で支払うと、OneDriveの容量が1テラバイト無料で使えるようになるというサービスをやっていましたが、ここにきて急に、その容量を順次、無制限にすると発表したのです。
日本では、今年中に、iPad版のオフィスが使えるようになるという発表もあったので、そのタイミングで、オンライン版のofficeを契約しようかと思っていたので、それに容量無制限のOneDriveがついてくるとなると願ったり叶ったりです。値段も、年間1万2千円くらいなので、オンライン版のOffice、iPad版、iPhone版のOffice、OneDriveが来年くらいには、容量無制限で使えるとなると、かなり魅力的なサービスなのではないかと思います。マイクロソフトがサービスをするので、これまで使っていたベンチャー企業の容量無制限クラウドストレージよりは、安定していそうですし、将来への信頼もあります。(といっても何があるかわからないのが、この世界ですが・・・)ひょっとすると、これに対抗して、グーグルやドロップボックスも、何か新しいプランを出してくるかもしれません。

まあ、結局は、Bitcasaの容量無制限サービス終了とともに、新しい容量無制限クラウドストレージの時代が始まりそうな予感です。

使い勝手とかを実際に使ってみながら、もう少し吟味する必要があると思いますが、しばらくは、Bitcasa、Pogoplug、OneDriveの3つの大容量ストレージの体制でやってみようかと思います。

実際にいろいろ使ってみて、どのデータをどこにおくのがベストなのか、これから見つけていきたいと思います。


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