大人の『妖怪ウォッチ』攻略 小学生の№1常識 もう知らないでは済まされない? [ニュース]
今、小学生の中で、非常に流行しているアニメーション&ゲームです。
もともとは、2013年7月11日にニンテンドー3DSのゲームソフトとして登場したのですが、最初は、それほど人気があったわけではありません。
それが、テレビ東京で、2014年1月8日よりアニメーション化されたことをきっかけに大ブームになりました。
かつてのたまごっちやポケモンなどと同じで、グッズを販売すれば大行列、品薄で買えないという状態が続いていまして、それを求めて親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんが右往左往しています。
<参考>
バンダイ、「妖怪ウォッチ」で泣き笑い? | 東洋経済オンライン
それに、今、子どもを集客しようと思えば、「妖怪ウォッチ」とのコラボ企画をやれば、ものすごく人が集まります。
我が家も、この夏休み、7月には、くら寿司、8月には牛角のコラボ企画に、さんざん行ってきました。
牛角のコラボ・タンブラーを当てるくらいですから・・・
今回の「妖怪ウォッチ」ブームには、これまでの子どもの間で起こったプリクラやたまごっち、ポケモンなどのブームと比較しても、大きく異なった特徴がたくさんあるように思います。
そこで、今回は、私なりに、その特徴をまとめてみることにしました。
◇局地的ブーム
「妖怪ウォッチ」ブームのひとつの大きな特徴は、非常にブームが局地化していたことです。
テレビ東京という地方局のアニメーションから始まったブームなので、系列として放送されている地域では大ブームになり、放送されていない地域では、まったく興味を持たれないという状態が、しばらく続きました。
<参考>妖怪ウォッチが放送されている地域
テレビ東京・あにてれ 妖怪ウォッチ
その状態の時からゲームとしては全国展開されていたので、関連グッズは、全国販売されています。
そこで、アニメーションが放送されている地域では、グッズが品薄で買えなくなり、わざわざ放送されていない地域まで買いに行くという現象が起きました。
◇スマホとの親和性が高い
また、ブームが広がっていくにしたがって、「放送されていないけど見たい」という要望も出てきますので、YouTubeなどの動画コンテンツとして合法、非合法を含めアップされた動画をスマホやタブレットで見るというのが大きく広がっていきました。
特に「妖怪ウォッチ」では、「ようかい体操」という歌と踊りも人気で、小学生のほとんどの子は踊れるのではないでしょうか。
なかなか斬新な歌と踊りで、ネタとしても一度は、ご覧になっておいてもいいかもしれません。
この踊りは、多くの子どもが、このYouTubeの映像を見て覚えたようです。(私の娘もそうです。)
このコンテンツは、「妖怪ウォッチ」を作っている会社が合法的にアップしているので、もちろん消されることはありませんから、ものすごい再生数になっています・・・
【妖怪ウォッチ】ようかい体操第一 - YouTube
それらに連動して、違法アップを探してみるのは、というニーズに応えて?か有料オンデマンドでの子ども向けキラーコンテンツにもなりつつあります。
dビデオ、Amazon インスタント・ビデオ、Hulu、GyaO!など大手でも次々採用していて、私の娘もそうですが、最初のほうの作品は、放送よりもスマホのオンデマンドで見たという子が増えているのように感じます。
そういった意味では、テレビ東京などの地方局にとっては、放送を超えた新しいビジネスモデルになりつつあるのかもしれません。
これは裏をとっているわけではないので、もう少し調べる必要がありますが、周囲の子ども達から、「妖怪ウォッチ」のDVDなどを購入、レンタルしたという話を聞きません。
もうひとつの小学生の間でのヒット作「アナと雪の女王」は、映画と言うこともあって、DVDの話題が出てくるのですが、やはり、「妖怪ウォッチ」に関しては、スマホで有料、無料を通して見ている子ども達が増えているように感じます。
逆に言うと、これらのスマホ・タブレットで見られる仕組みがあったからこそ、ここまでのブームになったともいえるのではないでしょうか。
だから、「妖怪ウォッチ」は、どんどんスマホ・タブレット連携にもすすんでいるようです。
先ほどの「ようかい体操」についていえば、スマホで無料のゲームコンテンツとして登場して、そちらも大人気です。
<参考>
ようかい体操第一 パズルだニャン (iPhone、iPadアプリ)
ようかい体操第一 パズルだニャン (Android アプリ)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.Level_5.YokaiTaisou&hl=ja
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.Level_5.YokaiTaisou&hl=ja
ネットの情報ですが、最近では、こちらで「ようかい体操」を見ている子どもも増えつつあるようです。
そういったことを含めて、ゲームというよりもスマホとの連携の強い作品というのも特徴のひとつだと思います。
プリクラはプリクラを撮影していないと、たまごっちは、たまごっちを持っていないと、ポケモンは、ゲームをやっていないと十分には楽しめなかったように思いましたが、「妖怪ウォッチ」に関しては、本家の任天堂DSのゲームを持っていない、やっていなくても、スマホさえあれば、ブームに乗って楽しめるという特徴があります。
実は、私の娘もDSを持っていないので、「妖怪ウォッチ」のゲームをやったことはありません。
それでも、スマホやタブレットを使って「妖怪ウォッチ」を楽しんでいます。
◇世代の壁を越えない
もうひとつの特徴が「世代の壁を越えない」ことです。
小学生の子どもやお孫さんがいる家庭では、「妖怪ウォッチ」というのは、もう非常に慣れ親しんだ名前で、金曜日の夕方18:30は、子どものテレビの時間というのは当たり前になりつつあるのですが、一方で、小学生と接点のない人は、「妖怪ウォッチ」といっても、何のこと?という状態です。
プリクラやたまごっち、ポケモンのころには、実際にやったことはなくても、ブームが起きていて、それが、どういうものかは、だいたい知っている方が多かったのですが、今回の「妖怪ウォッチ」の話を小学生と接点のない人にしても、ほとんどの人が、まったく知らないということで、ちょっと驚きでもありました。
知っている側からすると、テレビの宣伝でも、けっこう見かける気がしますし、ネットやニュースでも取り上げられているのにと思ってしまいます。
「それなのになぜ?」と思ってしまうのですが、ちょっと私なりに分析をすると、ひとつには、テレビ自体の力が弱まっていていることにあるように思います。
ネットに押されているというのもありますが、テレビというのを以前のようには、見なくなったからというのがあるのではないでしょうか。
特に若い人の中では、テレビ離れが激しく、動画はネットで見るという人が、本当に増えてきました。
以前は、テレビを通して、全体としての世の中のブームを知っていたように思いますが、そういったチャンネルがなくなってしまったようです。
また、こちらもネットの影響が大きいと思いますが、人の興味の範囲が狭くなっていることも上げられるかもしれません。
ネットには大量に情報があります。そして、検索して自分の興味のある情報だけを見ていれば、時間をつぶせるようになりました。
一方で、グーグルなどの検索エンジンも、その人ごとにカスタマイズした、その人の興味のある情報を、より検索順位の高く出すようになってきたので、どんどん情報が自分の興味にしたがって、狭まってきているように思います。
そうしたこともあって、実際は、テレビやニュースで「妖怪ウォッチ」という言葉自体は耳にすることはあっても、そのブームを実感していない小学生との接点のない人にとっては、他のゲームやアニメの宣伝と並列な情報でしかないので、頭の中に残っていないのかもしれません。
◇なぜアニメは、ヒットしたか?
なぜアニメーションがヒットしたかと言えば、きっと制作者側も、ここまでのヒットは予想していなかったのではないでしょうか?
ここは、謎の部分が大きいです。私自身も、なぜ、このアニメだけが、こんなにヒットしたのか、理由がわかりかねる部分でもあります。
個人的に面白いのは、お父さん、お母さんの親の世代にグッとくるネタを入れているところですが、それだけではないでしょう。
先ほどのスマホとの親和性や、他のさまざまな要素が複雑にからんで、今の大ブームになったように思います。
いわゆる「クロスメディア」というものの成功事例でしょう。
<参考>
「妖怪ウォッチ」、爆発的ヒットの極意(上) |東洋経済オンライン
◇リアルとバーチャルの組み合わせ
また、「クロスメディア」関連ですが、リアルとバーチャルの組み合わせがうまく機能しているというのも、このブームを広げているように思います。
テレビだけでなく、実際のグッズ、そしてゲームなどがQRコードなどを通じて、ネットを使って有機的に結ばれているのも、新しい特徴です。
ある意味、底なし沼ですが、いろいろなものとの関連性が面白みを広げていくように思います。
それが、無料、有料が組み合わさって、興味を深めていけるのが新しい特徴だと思います。
◇ユーザー自身からの発信
Youtubeを見ると「妖怪たいそう」を女子高生が踊っていたり、アニメや、初音ミクとのコラボなど、さまざまな映像がユーザー発信として人気が出ています。
ちょうど今年あたりから本格的に自作の動画ブームが来ているので、それにも上手く乗っているようです。
きっと、こういうこういう反応を狙って、覚えやすいメロディやラッキィ池田のユニークな振り付けがあるのでしょう。
先日のテレビで紹介されていましたが、「妖怪ウォッチ」の玩具が手に入れられない親御さんが、100円ショップで買えるものを使って、「妖怪ウォッチ」を自作するというのもあるようです。
今回の「妖怪ウォッチ」ブームについて、今、感じていることをまとめてみました。
このブームは、新しい子ども達の中での流行の型になるかもしれません。
もうしばらく注意深く観察していこうと思っています。
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